Last message.

 2017シーズンも残すところ、全日本インカレのみとなりました。毎年チームを作ってきて思うことは同じです。1年が経つのは本当に早い。

 

 今年も武庫川女子大学は4年生中心のチームです。

 

 

 

 「4年生と、心中する。」

 

 

 

 僕のチーム作りは、毎年これが大きなテーマです。

 僕のインカレは何度でも来ます。しかし、彼女たちにとっては4年間の集大成となる、最後の大舞台。いかに彼女たちと「一緒に」闘えるか、が大切だと思っています。

 

 思い返せば、昨年の徳島インカレ。昨年の4年生たち、そして短大生は、僕が武庫川で初めて4年間、または2年間指導した子達でしたから、思い入れが本当に強かった。

 

 しかし、今年の4年生も同様です。僕が監督になって初めて武庫川を希望して入部してくれた子達です。

 

 本当はここには書ききれないくらいの思いがあるんです。そんな4年生の皆に、最後のメッセージです。

 

 

 

 

 彼女は、本当に不器用な子でした。しかし、この子を送ってくださった高校の監督は、こう言ってました。「役割を与えたら、不器用だけどしっかり最後までこなす子だから。面倒かけるけど頼むな。」と。言葉通り、確かに器用ではないし、いろんなことはできません。しかし、コツコツと努力を重ねることに長けた子です。彼女が1年生だった2014年岐阜インカレ。多くの同期がのインカレメンバーに選出される中、この子はメンバーには入れませんでした。メンバー発表の日の練習後、悔し涙を流しながら黙々と一人自主練していた姿は忘れません。大きな怪我もなく、筋力もアップして来たのは、コツコツと努力した成果です。Bチームでプレーすることが多くとも、何度怒られてもめげずに取り組んだことに誇りを持つこと。努力は、インカレで形になるでしょう。出場時には、思い切りプレーすること。

 

 

 彼女は、早くから武庫川に来てくれることが決まっていた子でした。よく練習試合もする高校でしたから、当時からガツガツアグレッシブにプレーする姿が印象的で、まさに武庫川にぴったりでした。1年生から即戦力で春リーグに出場。大教大も破り、2位となった春リーグ後、彼女は大怪我をしました。彼女はハンドボールが本当に好きな子です。そんな彼女をセーブすることができず、怪我をさせてしまい悔やんだ僕は、病院で涙したのを覚えています。しかし、ハンドボールに懸ける思いは本物でした。その年のインカレには間に合いませんでしたが、コツコツとリハビリに励み、2年生からはレギュラーで活躍。以降、彼女に救われた試合は何試合もありました。彼女は、強い意志を持った子です。僕とは数えきれないくらい何度も言い争いをしました。でも、その分僕が言いたいことは一番わかっているのかもしれません。アグレッシブなプレーを、ディフェンスでもオフェンスでも遺憾無く発揮し、チームを引っ張ってください。

 

 

 

 この子は、入学当初から膝の怪我を持っていました。リハビリトレーニングに励むも、状態はなかなかよくならなかったですが、ついに3年生の途中から復帰し、いよいよこれからという時でした。2016年の徳島インカレ後、彼女が出した決断は「主務転向」でした。驚きましたが、彼女はこう言いました。「このメンバーで日本一になるために、私は日本一の主務になります。」と。実は徳島インカレの会場で、彼女は高校の恩師と会ってました。2回戦の関西大学との試合に勝利したチームの横で、ひっそりと恩師と泣きながら抱き合っていた姿を見ました。あの時、もうすでに主務転向を心に決めていたのかもしれません。今シーズンは大学業務で練習になかなか出れない日々もありましたが、彼女がチームを支えてくれました。彼女がいなければ、今年のチームは回らなかったと思います。プレーしたかった気持ちもあったでしょう。しかし、あなたが陰でチームを支えてきた姿、皆んな見ています。チーム皆んなが感謝しています。ありがとう。最後まで一緒に闘おう。

 

 

 

 この子は、感情を表に表現することは少ないですが、黙々と自分の役割をこなす子でした。サイドプレーヤーとしては、1年生から交代で出場。3年生の春には、現在三重バイオレットでプレーする島居(当時4年、主将)を押しのけ、レギュラーとなったくらいのレベルアップを見せていました。その年の夏、膝の怪我。リハビリの辛い時期を過ごしました。1年間たった今、ついに復帰。インカレに間に合って、本当に良かった。他大学からはノーマークだと思いますが、あなたのパフォーマンスなら、インカレで活躍できるはずです。「武庫川にぴったりの、一生懸命走る子だから。」中・高の恩師が口を揃えて言ってくれました。1年間のブランクはありますが、プレーできる喜びは、誰よりも感じているでしょう。自分の殻を破り、アップからチームを盛り上げてください。出番は、必ず来ます。

 

 

 

 この子は、1年生からずっと起用しています。ポジションはディフェンダー、です。入学して来た時から、この子には4つの強みがありました。「誰にも負けない運動量、体を張ることを厭わないコンタクトプレー、ボールに対する執着心、そしてそのルーズボールを見るやいなや飛び込んでいく切り替えの早さ。」実は、この4つは、我々武庫川女子大学が年間を通じてストロングポイントとして掲げているものです。この4つは、上手い下手に関係なく、努力すれば必ず伸びるものです。彼女はこの4つに関して、誰にも負けたくないと、地味な練習でもハードワークしてきました。チーム1のハードワーカーは、多くの引き出しがある選手ではないですが、幾度となくスコアには残らない貢献をしてくれてます。インカレでも得点はもちろん、スコアには残りませんが、ビッグプレーをしてくれるはずです。起用は、信頼の証です。4年間の努力にプライドを持ってください。自分の仕事に集中して、全力でハードワークしてください。

 

 

 

 

 この子は、現役時代、指導者生活も含め、僕がこれまで関わってきた選手の中でナンバーワンの才能があります。それは、「どんな練習も、絶対に手を抜かない。」ということです。おそらく、他大学の先生方もその部分は認めてくれるはずです。大げさかもしれませんが、努力を惜しまないことに関して、僕は日本一だとも思っています。しかし、求められていることを理解するまでに時間がかかったり、柔軟な発想でプレーできなかったり、弱みも自他共に認めていると思います。インカレでは、強みの部分を出して欲しい。4年間、彼女には何度怒ったかわからないくらい、厳しく接してきましたが、彼女ほどタフで、困難に負けず、努力し続けられる選手は後も先にもいないかもしれないくらいです。大丈夫、あなたなら目の前の相手を吹き飛ばせます。迷わないこと、背伸びしないこと。多くは求めません。しかし、前述の選手と並んで、あなたは日本一ハードワークできる選手になりました。自信を持ってください。

 

 

 

 この子は、前任校の時代に初めて見た時から、才能溢れる選手だと思っていました。迷わず何度も足を運び、誘い続けました。そして、高校の監督から「武庫川に決めました、お世話になります。」と返事をいただいたのは、非常勤講師として甲南大学に向かう電車の駅のホームでした。周りの人には変な目で見られていたでしょう、涙して「ありhがとうございます。」と何度も電話越しにお礼を言いました。そんな彼女も、もう4年。1年生からチームの攻撃を指揮するブレインとして活躍。彼女とは、一番戦術の会話もしました。155センチと小柄ながら、彼女の武器は「戦術理解能力」と「ゲームを読む力」です。チームの攻撃を任せている分、時に激しく怒ったこともありました。しかし、彼女がいないと、今の武庫川の攻撃はデザインできていませんでした。そしてウエイトトレーニングで体も作り上げて来た彼女には、ゲームメイクのみならず、力強いプレーで、得点を期待します。あなたが武庫川に来てくれて、本当によかった。ありがとう。攻撃は全幅の信頼を置いてます。チームを頼みます。

 

 

 

 

 そして、キャプテン。高校の恩師は大学の先輩。あなたがいたから、今年の武庫川は崩れなかった。1年生時代からベンチに入り、2年次からレギュラーとして活躍。キャリアのない彼女がここまで活躍できたのは、「人に言われたことを素直に聞く力」に長けていたことが大きいと思います。3年間指導して来ましたが、4年目の今年は、彼女と本当に多くの会話をしました。チームがどんな時も、一番先頭に立って引っ張っていく姿を後輩たちはしっかり見ています。キャプテンの重圧から、プレーがうまくいかず、辛い時期もありましたね。三重合宿で階段で話をしたのを覚えてます。キャプテン、辛かったですか?苦しかったですか?でも、辛くとも苦しくとも目標達成のために、チームのために、ひたむきに努力し続けたあなたが、間違いなくチームの顔です。そして・・・どんな時も「ついていきます」と信頼し続けてくれたあなたに、僕は感謝の気持ちでいっぱいです。最後まで、全力で。武庫川らしく。全員でハードワークして、一緒に笑おう。

 

 

 

 

 

 インカレが開幕します。そして、どんな結果であれ、終わりは必ず来ます。

 

 選手と一緒に勝ちたい、その思いは強いです。

 

 

 しかし、最後の練習を終えて帰路についた今、その思いよりも、

 

 

「このチームが終わらないでほしい。」

 

 

その思いの方が強いです。

 

 

 

 

 

1試合でも多く、このチームで試合をするために。

 

勝つために。

 

終わった後、全員で笑えるように。

 

 

 

4年生と共に闘う最後の大会を、存分に楽しみたいと思います。

 

 

今年も、武庫川女子大学を応援、ご支援してくださった皆様に感謝の気持ちを込めて、我々は1試合1試合、全力で武庫川らしく闘います。

 

ご声援、よろしくお願いします。

 

 

 

監督 松木優也